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<description>「遠くの国へはこんでくれるという点で どんな軍艦も本にはかなわない」 エミリー・ディキンソン</description>
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<title>『大きな熊が来る前に、おやすみ。』岸本理生 新潮社</title>
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<description> ためらいがちに新しい恋に踏み出そうとしたとき、わたしの心に浮かんだ思い、それは……。心の奥深くで今もうずく傷、傷つきたくない、自分を守りたいという気持ちが強すぎて、自分の殻に閉じこもったり、相手を傷つけたりしてしまうこと、それでもぬくもりを求める心。  自分の中にも、そんな気持ちがある。この中にわたしがいる。 そして、この子たちにこう言ってやりたい。何もそんな「イタイ」思いを抱え込むことはないんだよ。好きなように生きていいんだよと。けれど、それは彼女たちも、頭ではよく分かっ...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2008-02-28T15:59:52+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　ためらいがちに新しい恋に踏み出そうとしたとき、わたしの心に浮かんだ思い、それは……。心の奥深くで今もうずく傷、傷つきたくない、自分を守りたいという気持ちが強すぎて、自分の殻に閉じこもったり、相手を傷つけたりしてしまうこと、それでもぬくもりを求める心。　<br /><br />　自分の中にも、そんな気持ちがある。この中にわたしがいる。<br /><br />　そして、この子たちにこう言ってやりたい。何もそんな「イタイ」思いを抱え込むことはないんだよ。好きなように生きていいんだよと。けれど、それは彼女たちも、頭ではよく分かっているのだろう。分かっているけど、こんなふうにしか生きられない、そんな声が聞こえてきそう。<br /><br />　一言だけ付け加えさせてほしい。そんな痛さを抱えながら親になるのはやめてね。いつか爆発してしまうかもしれないから。子どもを傷つけてしまうかもしれないから。どうか、どこかの時点で痛さを手放してください。<br /><br />　帯には「人を好きになること、誰かと暮らすことの、危うさと幸福感を、みずみずしく描き挙げる感動の小説集」とあるが、ちょっと違うような気がする。わたしがこの小説集を読んで最も強く感じたのは、底知れぬ深みにはまり込みそうな危うさであり、それは幸福感とはほど遠かった。そして、みずみずしさというより倦怠感を感じる。　<br /><br />　暴力は不安の裏返し。愛されたい不安だろうか？　それが他者に向けられるか、自分に向けられるか？　どんな人の中にも、そんな不安が潜んでいるような気がする。<br /><br />　ずっと前向きはしんどい。ずるずる深みにはまっていくのはいやだけど、たまには、弱い自分に居場所を与えてやってもいいんじゃないか、そんな気持ちを起こさせる小説集だった。
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74268664.html">
<title>"FLOWERS IN THE RAIN &amp; OTHER STORIES" Rosamunde Pilcher</title>
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<description>St.Martin's Paperbacks ピルチャーの短篇が14篇収録されています。"THE BLUE BEDROOM &amp; OTHER STORIES"と続けて読むと、ある程度設定が読めてしまいますが、それでも読ませてしまうのは作家の筆力ゆえなのでしょうね。 たわいないお話が多いのですが、読んでいるときの気持ちによって、ぐっと心にしみてくることがあります。今回、わたしは、'Last Morning'に泣かされました。息子の結婚式の朝、思い出の海岸を母と息子が歩く、ただそれ...</description>
<dc:subject>P</dc:subject>
<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:55:19+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
St.Martin's Paperbacks<br /><br />　ピルチャーの短篇が14篇収録されています。"THE BLUE BEDROOM & OTHER STORIES"と続けて読むと、ある程度設定が読めてしまいますが、それでも読ませてしまうのは作家の筆力ゆえなのでしょうね。<br /><br />　たわいないお話が多いのですが、読んでいるときの気持ちによって、ぐっと心にしみてくることがあります。今回、わたしは、'Last Morning'に泣かされました。息子の結婚式の朝、思い出の海岸を母と息子が歩く、ただそれだけのお話なのですが、しばらく涙が止まりませんでした。<br /><br />　ほっとしたいとき、紅茶とマフィンをおともにお楽しみください。
]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74268279.html">
<title>"HARRY POTTER AND DEATHLY HALLOWS" J.K.Rowling</title>
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<description> ハリー・ポッター最終巻。五巻のぐだぐだに嫌気がさして六巻は邦訳で済ませましたが、最後なので参加しておこうかと思って予約購入しましたが、読了までずいぶん時間がかかってしまいました。だるくて読み進められなかったのです。 正直言って、無難にまとめただけのような気がします。それなりに工夫されていますが、説明が多いですね。なじんだキャラクターの死には涙しましたが、こんなにたくさん死ななければならなかった理由は、わたしには最後まで納得できなかったというか、最後に近づくにつれ、わからなく...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:51:48+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　ハリー・ポッター最終巻。五巻のぐだぐだに嫌気がさして六巻は邦訳で済ませましたが、最後なので参加しておこうかと思って予約購入しましたが、読了までずいぶん時間がかかってしまいました。だるくて読み進められなかったのです。<br /><br />　正直言って、無難にまとめただけのような気がします。それなりに工夫されていますが、説明が多いですね。なじんだキャラクターの死には涙しましたが、こんなにたくさん死ななければならなかった理由は、わたしには最後まで納得できなかったというか、最後に近づくにつれ、わからなくなりました。エピローグも、青春ドラマからホームドラマに変わったような感じがしましたし、「さあ、泣きなさい」みたいなあざとさも感じました。<br /><br />　三巻を頂点に四巻までが華だったかなという気がします。
]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74267982.html">
<title>『タペストリー・ホワイト』大崎善生 文芸春秋</title>
<link>http://tektek03.seesaa.net/article/74267982.html</link>
<description> 大崎さんの作品は『将棋の子』しか読んでいませんが、筆力のある作家さんだという印象がありました。純粋で不器用な生き方しかできない人間に向ける優しいまなざしと熱い共感が心に残っています。そんな大崎さんの作品だから期待して読んだのですが、正直言って、がっかりしています。  切なさは伝わってきますし、そういう生き方があったというのもわかるような気がします。だけど、どこか表面的で感情に流されているだけのように思われてなりません。最後の場面も、それが救いだったのかどうか……。わたしには...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:49:48+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　大崎さんの作品は『将棋の子』しか読んでいませんが、筆力のある作家さんだという印象がありました。純粋で不器用な生き方しかできない人間に向ける優しいまなざしと熱い共感が心に残っています。そんな大崎さんの作品だから期待して読んだのですが、正直言って、がっかりしています。 <br /><br />　切なさは伝わってきますし、そういう生き方があったというのもわかるような気がします。だけど、どこか表面的で感情に流されているだけのように思われてなりません。最後の場面も、それが救いだったのかどうか……。わたしには救いだとは思えないのです。それが救いであるはずはない。 <br /><br />　女性が美化されすぎているようにも感じます。姉妹って、もっとどろどろした部分があるんじゃないかと思うのです。洋子の姉に対する気持ちは、男性が愛する女性をマドンナのように思う気持ちに近いような気がします。 <br /><br />　だけど、それでもやはり、この人の作風は好きです。機会があれば、他の作品も読んでみたいと思っています。
]]></content:encoded>
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<title>『再起』ディック・フランシス</title>
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<description> ある方から貸していただいて、一気に読みました。ハラハラドキドキ、ジーン、そしてスカっとした読後感。  不撓不屈の男に久しぶりに出会ったような気がします。恋人への思いが泣かせるし、元妻の父との絆も感動的ですが、別れた妻との関係がじくじくしていないところがいいですね。べたっとしたところがないっていい。  生きていく上で支えになってくれそうな物語です。これが現在86歳になる作家の作品だとは思えないほど、力に溢れています。すばらしい作品に出会えた幸せをかみしめています。  実は、フ...</description>
<dc:subject>F</dc:subject>
<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:48:23+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　ある方から貸していただいて、一気に読みました。ハラハラドキドキ、ジーン、そしてスカっとした読後感。 <br /><br />　不撓不屈の男に久しぶりに出会ったような気がします。恋人への思いが泣かせるし、元妻の父との絆も感動的ですが、別れた妻との関係がじくじくしていないところがいいですね。べたっとしたところがないっていい。 <br /><br />　生きていく上で支えになってくれそうな物語です。これが現在86歳になる作家の作品だとは思えないほど、力に溢れています。すばらしい作品に出会えた幸せをかみしめています。 <br /><br />　実は、フランシスを読むのは初めてです。『大穴』『利腕』『敵手』、全部呼んでみたいと思っています。
]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74267675.html">
<title>"CHASING THE DIME" Micheal Connelly</title>
<link>http://tektek03.seesaa.net/article/74267675.html</link>
<description>Little,Brown and Company  371p         ナノテク・ベンチャー企業の経営者ヘンリー・ピアスは、恋人と別れてマンションに転居したとたん、相次ぐ間違い電話に悩まされる。すべて男性の声でリリーを名指ししてくるのだ。蠱惑的なエスコート嬢であるリリーのウェブサイトに自分と同じ電話番号が掲載されているのを見つけたヘンリーは、リリーの所在が不明になっているのを知る。有力投資家へのプレゼンテーションを間近に控えて多忙を極めているにもかかわらず、好奇心にから...</description>
<dc:subject>C</dc:subject>
<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:46:50+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
Little,Brown and Company　 371p        <br /><br />　ナノテク・ベンチャー企業の経営者ヘンリー・ピアスは、恋人と別れてマンションに転居したとたん、相次ぐ間違い電話に悩まされる。すべて男性の声でリリーを名指ししてくるのだ。蠱惑的なエスコート嬢であるリリーのウェブサイトに自分と同じ電話番号が掲載されているのを見つけたヘンリーは、リリーの所在が不明になっているのを知る。有力投資家へのプレゼンテーションを間近に控えて多忙を極めているにもかかわらず、好奇心にかられ、リリーの行方をつきとめようとしたヘンリーだが、次第に抜き差しならない羽目に陥っていく。プレゼンテーションの成否は？　そして、リリーの行方は？<br /><br />　ヘンリーが経営者としては軽率に見えて、なかなか入り込めなかったが、どうやら好奇心にかられただけではなさそうだとほのめかされるあたりから、物語にぐっと引き込まれ、終幕まで一気に読んだ。物足りなさは残るものの、サスペンスとして、企業小説として、また心の物語としても楽しめる作品である。<br /><br />　邦題『チェイシング・リリー』古沢 嘉通、三角 和代訳、早川書房。
]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74267423.html">
<title>"MURDER ON MULBERRY BEND" Victoria Thompson</title>
<link>http://tektek03.seesaa.net/article/74267423.html</link>
<description>Berkley Prime Crime 343p    ガス灯またたく街路に馬車が行き交う20世紀初頭のニューヨーク。３年前、医師だった夫トムを殺人事件で亡くしたサラ・ブラントは、裕福な実家に戻らず、助産師として働いて、ひとりでつつましく暮らしていた。サラは、亡き夫の事件の捜査を通じて、フランク・モリーという警官と知り合った。警官フランクは、妻を亡くした後、障害のある幼い息子ブライアン、未亡人である自分の母とともに暮らしていた。 ある夜、サラは、良家出身のリチャード・デニスと...</description>
<dc:subject>Ｔ</dc:subject>
<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:44:08+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
Berkley Prime Crime　343p   <br /><br />　ガス灯またたく街路に馬車が行き交う20世紀初頭のニューヨーク。３年前、医師だった夫トムを殺人事件で亡くしたサラ・ブラントは、裕福な実家に戻らず、助産師として働いて、ひとりでつつましく暮らしていた。サラは、亡き夫の事件の捜査を通じて、フランク・モリーという警官と知り合った。警官フランクは、妻を亡くした後、障害のある幼い息子ブライアン、未亡人である自分の母とともに暮らしていた。<br /><br />　ある夜、サラは、良家出身のリチャード・デニスとオペラを見に行く。妻ヘイゼルを熱病のため亡くしたリチャードは、自分が無関心だったために妻を死なせてしまったのではないかという自責の念に駆られていた。ヘイゼルは生前、マルベリー通りにある貧しい少女たちのためのシェルターでボランティア活動に打ち込んでいた。リチャードはサラに、亡き妻を少しでも理解するため、シェルターへの同行を依頼する。<br /><br />　日曜日の午後、サラはリチャードとともにシェルターを訪問する。そこで、伝道師だった亡夫の意志を継いでシェルターの運営を続けているミセス・ウェルズの献身的な生き方に感銘を受け、ボランティア活動をしようと決心する。<br /><br />　翌週の日曜、フランクは、女性の遺体が見つかったという呼び出しを受けて市役所の向かいにある公園に赴く。現場に着いたフランクは愕然とする。遺体のそばに残された、古ぼけたみっともない帽子に見覚えがあった。サラの帽子だ！<br /><br /><br />　20世紀初頭の若い国、アメリカを舞台に、さまざまな歴史を背負った人々の姿が生き生きと描き出されている。なかでも、貧民層の少女たちの姿と移民同士の確執がずしりと残った。巻末の解説によると、著者はイタリア系移民の系譜につながるとのこと、その経歴が十分に生かされた作品である。セツルメント活動に関連して、シカゴのハルハウスの名が出てきたことも、個人的にはとても嬉しかった。<br /><br />　富裕層出身の女性としがない警官という組み合わせは、アン・ペリーを思い起こさせる。主要な登場人物のほとんどが配偶者を亡くしている。亡くした経緯は事件あり、病死ありとさまざまであり、読み応えのあるサイドストーリーがいくつも展開されており、それもまた、物語としてのおもしろさに奥行きを加えている。<br /><br />　著者がかつてはヒストリカル・ロマンス作家だったためか、テーマは重いものの、人間関係がうまく描かれており、会話にも味があって、読みやすい作品に仕上がっている。ミステリとしても骨格がしっかりしており、最後まで楽しめた。注目したい作家である。<br /><br />　本作は、ガス灯ミステリ・シリーズ第５作。本国では毎年新作が出ている人気シリーズであり、第２作 "MURDER ON ST. MARK'S PLACE" は2001年MWA賞ペーパーバック賞候補に挙げられた。2007年６月には第９作 "MURDER IN CHINATOWN" の刊行が予定されている。シリーズを通して読んでみたい。<br /><br /><br />著者のサイト　<a href="http://www.victoriathompson.com/" target="_blank">http://www.victoriathompson.com/</a>
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74267136.html">
<title>"GOOSE IN THE POND" Earlene Fowler</title>
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<description>Berkley Prime Crime Books 305ぺージ ストーリー・テリング・フェスティバルを間近に控えたある朝、ゲイブと公園をジョギングしていたベニは、池にマザーグースの衣装をつけた女性の死体が浮かんでいるのを発見する。女性は図書館で物語の読み聞かせをしているノーラだった。フェスティバルの準備に追われながらも、ベニはノーラの死の真相を探ろうとする。 ベニ・ハーパー・シリーズ第４作。突然訪ねてきたゲイブの息子サムや第１作にも登場したはとこのリタに振り回されながらも、...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:41:54+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
Berkley Prime Crime Books　305ぺージ<br /><br />　ストーリー・テリング・フェスティバルを間近に控えたある朝、ゲイブと公園をジョギングしていたベニは、池にマザーグースの衣装をつけた女性の死体が浮かんでいるのを発見する。女性は図書館で物語の読み聞かせをしているノーラだった。フェスティバルの準備に追われながらも、ベニはノーラの死の真相を探ろうとする。<br /><br />　ベニ・ハーパー・シリーズ第４作。突然訪ねてきたゲイブの息子サムや第１作にも登場したはとこのリタに振り回されながらも、個性の強いストーリー・テラーたちをまとめ、大事な人を亡くしたゲイブを支えるベニに、心からエールを送りたくなった。ノーラの弟の名がニックというあたりがご愛敬。1998年アガサ賞最優秀長編賞ノミネート作。
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74266823.html">
<title>"NOTHING TO FEAR BUT FERRETS"  Linda O. Johnston</title>
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<description>Berkley Prime Crime Mystery    265ページ  資格停止中の弁護士でペットシッターでもあるケンドラは、膨大なローンを返済するため、ハリウッド・ヒルズにある豪壮な自宅を賃貸に出していた。借家人、シャーロットは、実録番組の花形でパーティが大好き。 シャーロットが暮らす家（所有者はケンドラ）で、番組で共演していたチャド・チャッツワースの死体が見つかった。死体の周りにはフェレットが５匹、甲高い声を上げていた。カリフォルニア州ではフェレットの飼育は禁止され...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:39:10+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
Berkley Prime Crime Mystery    265ページ <br /><br />　資格停止中の弁護士でペットシッターでもあるケンドラは、膨大なローンを返済するため、ハリウッド・ヒルズにある豪壮な自宅を賃貸に出していた。借家人、シャーロットは、実録番組の花形でパーティが大好き。<br /><br />　シャーロットが暮らす家（所有者はケンドラ）で、番組で共演していたチャド・チャッツワースの死体が見つかった。死体の周りにはフェレットが５匹、甲高い声を上げていた。カリフォルニア州ではフェレットの飼育は禁止されているが、シャーロットの同居人ユルがひそかに飼っていたのだ。シャーロットは、少し前にあったパーティでチャドと言い争っているのが目撃されたため、容疑は彼女にかけられた。シャーロットとフェレットの容疑を晴らすため、ケンドラが真相追求に走る！<br /><br />　ペット探偵シリーズ第２作。今回も意外な動物が活躍する。いざこざの解決に、ペットがからんでくるのがおもしろい。私立探偵ジェフや宿敵のはずのノラレス刑事、ゴシップ好きなご近所さんとの絡みが楽しめる。肩の凝らない楽しいコージー・ミステリである。　<br /><br />邦訳『いたずらフェレットは容疑者』　ヴィレッジ・ブックス　片山奈緒美訳
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74266359.html">
<title>『イラクサ』アリス・マンロー </title>
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<description>小竹由美子訳 新潮クレスト・ブックス"HATESHIP,FRIENDSHIP,COURTSHIP,LOVERSHIP,MARRIAGE" Alice Munro ISBN: 4105900536 最初に収録されている「恋占い」のざらっとした読後感が気に入らず、途中放棄しようかと思ったが、あちらこちらで高い評価を受けている作品なので、とりあえず続けて読んでみた。読んでよかったとは思う。ただ、正直言ってあまり好きな作風ではない。わたしは人間が甘いせいか、読後のほろ苦さやざらつきが...</description>
<dc:subject>M</dc:subject>
<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:35:50+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
小竹由美子訳　新潮クレスト・ブックス<br />"HATESHIP,FRIENDSHIP,COURTSHIP,LOVERSHIP,MARRIAGE" Alice Munro <br />ISBN: 4105900536<br /><br />　最初に収録されている「恋占い」のざらっとした読後感が気に入らず、途中放棄しようかと思ったが、あちらこちらで高い評価を受けている作品なので、とりあえず続けて読んでみた。読んでよかったとは思う。ただ、正直言ってあまり好きな作風ではない。わたしは人間が甘いせいか、読後のほろ苦さやざらつきが苦手なせいである。短編ならばジュンパ・ラヒリやアリステア・マクラウドの方が好みかもしれない。<br /><br />　
]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74266173.html">
<title>"KANSAS TROUBLES" Earlene Fowler</title>
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<description>Berkley Prime Crime Books 306ページ ゲイブ・オーティスと電撃結婚したベニは、ゲイブの故郷カンザスを訪れる。二人を歓迎するバーベキュー・パーティで、ベニは野心にあふれたカントリー・シンガー、テイラー・ブラウンに出会う。アーミッシュの出身であるテイラーは、ゲイブの旧友ロブと親密だった。その夜、テイラーは遺体となって発見され、ロブに容疑がかけられる。ゲイブの妹の助けを借りて真実を明らかにしようとしたベニは、ゲイブと旧友との絆をとおして、これまで知らなか...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:33:53+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
Berkley Prime Crime Books　306ページ<br /><br />　ゲイブ・オーティスと電撃結婚したベニは、ゲイブの故郷カンザスを訪れる。二人を歓迎するバーベキュー・パーティで、ベニは野心にあふれたカントリー・シンガー、テイラー・ブラウンに出会う。アーミッシュの出身であるテイラーは、ゲイブの旧友ロブと親密だった。その夜、テイラーは遺体となって発見され、ロブに容疑がかけられる。ゲイブの妹の助けを借りて真実を明らかにしようとしたベニは、ゲイブと旧友との絆をとおして、これまで知らなかった夫の姿を目にすることになる。<br /><br />　ベニ・ハーパー・シリーズ第３作。アーミッシュの生活が身近に感じられ、アーミッシュ・キルトを見てみたいという気持ちをかき立てられた。新婚当時、夫の実家や旧友の家を訪問して、そこはかとなく感じる疎外感。夫と義父母や旧友の間にあるつながりの方が妻である自分とのつながりよりも強いのではないかと心もとなさ、そんな気持ちを思いだし、ベニをとても身近に感じた。長く教職に就いていたゲイブの母、性格の違う双子の妹たちとベニがどう関わっていくのか、これからも見守っていきたい。<br /><br />　
]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74265925.html">
<title>"IRISH CHAIN" Earlene Fowler</title>
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<description>Berkley Prime Crime Books309ページ サン・セライナにある退職者ホームでダンス・パーティが開かれた。パーティの会場でベニは、高校時代のあこがれの人、クレイ・オハラに思いがけず再会する。だが、ベニを驚かせたのは、それだけではなかった。ホームの入居者で小学校時代の恩師ヴァイオレットと、デパート経営者だったクレイのおじが死んでいるのが見つかったのだ。４年生のとき、『シャーロットのおくりもの』を読んでくれた優しいヴァイオレットがなぜ？ ２人の死の謎を追うベニ...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:31:08+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
Berkley Prime Crime Books<br />309ページ<br /><br />　サン・セライナにある退職者ホームでダンス・パーティが開かれた。パーティの会場でベニは、高校時代のあこがれの人、クレイ・オハラに思いがけず再会する。だが、ベニを驚かせたのは、それだけではなかった。ホームの入居者で小学校時代の恩師ヴァイオレットと、デパート経営者だったクレイのおじが死んでいるのが見つかったのだ。４年生のとき、『シャーロットのおくりもの』を読んでくれた優しいヴァイオレットがなぜ？　２人の死の謎を追うベニは、第二次世界大戦開戦時の出来事が影を落としているのに気づく。その影とは？　そして、２人の死の真相は？<br /><br />　ベニ・ハーパー・シリーズ第２作。事件を調べている過程でベニが出会った日系人の姿が印象的だった。歴史のはざまで翻弄されながらも、ひたむきに生きた人々、そして今も残る戦争の傷跡に心が痛んだ。かつてのあこがれの人に再会したベニの心の揺れに、切ない思いがよみがえるような気がした。<br /><br />　興味深い設定がいまひとつ生かし切れず、やや物足りなさが残ったので、できればもう一工夫欲しかったところである。
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74265656.html">
<title>"FAMILY HONOR"  Robert B. Parker</title>
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<description>Berkley Books 320p  父と同じ警官の道を歩んだサニー・ランデルは、ギャングの息子リッチーとの９年間にわたる結婚生活を解消し、今は私立探偵の仕事をしながら、画家としての修業にも励んでいる。相棒はイングリッシュ・ブル・テリアのロージー。 サニーのもとに、裕福なパットン夫妻から行方不明になった15歳のひとり娘ミリセントを探してほしいという依頼が来る。警察に知られないようにと念を押す夫妻の言動をいぶかしく思いつつも、サニーは調査を始める。友人らの協力を得てサニーはミ...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:28:40+09:00</dc:date>
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Berkley Books　320p <br /><br /><br />　父と同じ警官の道を歩んだサニー・ランデルは、ギャングの息子リッチーとの９年間にわたる結婚生活を解消し、今は私立探偵の仕事をしながら、画家としての修業にも励んでいる。相棒はイングリッシュ・ブル・テリアのロージー。<br /><br />　サニーのもとに、裕福なパットン夫妻から行方不明になった15歳のひとり娘ミリセントを探してほしいという依頼が来る。警察に知られないようにと念を押す夫妻の言動をいぶかしく思いつつも、サニーは調査を始める。友人らの協力を得てサニーはミリセントを見つけるが、ミリセントは家に帰ろうとしない。サニーはミリセントとともに暮らしつつ、ミリセントが抱える家族の問題を探ろうとする。<br /><br />　私立探偵がなにやらいわくありげな思春期の子どもとともに暮らし、その子の自立を促しつつ謎に迫っていくという構成は、同じ著者の作品で先に読んだスペンサー・シリーズ"EARLY AUTUMN" をしのばせるが、似ていながらも雰囲気の違いを感じるのは主人公である探偵の個性の違いであろう。<br /><br />　いかにもハードボイルドらしく苦み走ったスペンサーとは異なり、ときおり心の揺れを隠せないサニーには等身大の女性としての親近感を覚える。何か問いかけられても醒めた答えしかできず肩をすくめるミリセントは"EARLY AUTUMN"に登場する少年ポールを思い起こさせる。親を信じることができず、回りの大人たちから何も教えてもらえなかったミリセントに、サニーはひとりの人間として、また、女性として、自立して生きていくとはどういうことかを身をもって伝えようとする。その真摯なあり方を見ていると、思春期の娘を持つ親として、我が身を省みずにはいられなくなった。続けて読んでいきたいシリーズである。
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<item rdf:about="http://tektek03.seesaa.net/article/74265385.html">
<title>"MEMORY IN DEATH" J.D.Robb aka.Nora.Roberts</title>
<link>http://tektek03.seesaa.net/article/74265385.html</link>
<description>Berkley Pub Group 375p  2059年12月、クリスマスを迎えようとしているニューヨーク。にぎやかなパーティーのさなか、男がビルから飛び降りた。ピーボディとともに捜査に当たるイヴの前に、トルーディと名乗る女性が現れた。イヴの里親だったトルーディは、イヴの夫が大富豪であると聞きつけ、ある要求を突きつける。ロークに素気なく追い払われるが、トルーディは要求が通るまで息子ボブ夫婦とともにニューヨークに滞在すると捨てゼリフを残す。翌日、トルーディたちが滞在するホテル...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:26:06+09:00</dc:date>
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Berkley Pub Group 375p <br /><br /><br />　2059年12月、クリスマスを迎えようとしているニューヨーク。にぎやかなパーティーのさなか、男がビルから飛び降りた。ピーボディとともに捜査に当たるイヴの前に、トルーディと名乗る女性が現れた。イヴの里親だったトルーディは、イヴの夫が大富豪であると聞きつけ、ある要求を突きつける。ロークに素気なく追い払われるが、トルーディは要求が通るまで息子ボブ夫婦とともにニューヨークに滞在すると捨てゼリフを残す。翌日、トルーディたちが滞在するホテルに赴いたイヴは、トルーディの遺体を発見する。<br /><br /><br />　イヴ＆ローク・シリーズ第22作。大富豪である夫ロークは、今回も大甘ぶりを発揮しています。いささかできすぎ感はあるもののノーラ・ロバーツだからこれもありじゃないかと、前回のメアリ・ヒギンズ・クラークと同じようなことを書いています。<br /><br />　どちらかというと、ミステリよりも人間の描かれ方が心に残るシリーズです。なんといってもロバーツですので(^^;)<br /><br />　本作では、里親とそこに身を寄せざるを得なかった子どもたちの姿が描かれています。不幸な境遇に陥った血のつながらない子の面倒を見る、それだけ見れば美談のようですが、果たして現実はどうなのでしょう？　さまざまな事情で里親の元にもいられなくなり、居場所をなくした子どもたちはどう生きていくのでしょう？　いろいろ考えさせられました。<br /><br /> 懐かしいメンバーに再会できた嬉しさより、取り上げられている問題の重さや関わった人々の心の傷の深さが重苦しく残りました。
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<title>『ハマースミスのうじ虫』ウィリアム・モール </title>
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<description>霜島義明訳 創元推理文庫"THE HAMMERSMITH MAGGOT" William MoleISBN: 4488161022 ワイン商キャソン・デューカーは、会員になっているクラブで、いつになく酒を過ごす銀行家ロッキャーに興味を抱き、事情を尋ねる。どうやらロッキャーは、バゴットなる男から強請られたらしい。犯罪に並々ならぬ関心を抱くキャソンは、謎の男バゴットを追い始める。 1955年の作品。長く、伝説の逸品とされてきたが、このたび、新たに翻訳された。独特の雰囲気を色濃く漂...</description>
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<dc:creator>如月</dc:creator>
<dc:date>2007-12-23T17:23:10+09:00</dc:date>
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霜島義明訳　創元推理文庫<br />"THE HAMMERSMITH MAGGOT" William Mole<br />ISBN: 4488161022<br /><br />　ワイン商キャソン・デューカーは、会員になっているクラブで、いつになく酒を過ごす銀行家ロッキャーに興味を抱き、事情を尋ねる。どうやらロッキャーは、バゴットなる男から強請られたらしい。犯罪に並々ならぬ関心を抱くキャソンは、謎の男バゴットを追い始める。<br /><br />　1955年の作品。長く、伝説の逸品とされてきたが、このたび、新たに翻訳された。独特の雰囲気を色濃く漂わせながらも緊迫感を満喫させてくれる作品である。サスペンスも英国ものだとこういう仕上がりになるのかと感心した。<br /><br />　題名で引いていた。青縁眼鏡さんが紹介されてなかったら、たぶん手が出なかったと思う。これまで読んだことのないタイプだが、他にもあれば読んでみたいと思う。解説も充実していて、著者に対する興味をかき立ててくれる。著者の他の作品も読んでみたくなった。
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