2005年01月27日

陶器の犬

 娘が借りてきたアン・ブックス5『アンの愛情』(画 いがらしゆみこ)のあとがきを見ていたら、陶器の犬のことが書いてあった。パティの家の暖炉の両側にあったゴグとマゴグである。

 この陶製の犬は、イギリスのスタッフォードシャーで作られていた置き物の一種で、特に十九世紀、ビクトリア女王の時代に流行しました。最も人気のあったのがスパニエルで、他にグレイハウンド、プードル、ダルメシアンなども作られていたようです。 前掲著 199ページ


 きょう読んでいた本に「1850年代スタッフォードシャーで作られた陶製のスパニエル」を置いている骨董屋さんが出てきた。お値段は900ドル也。ちなみにこれは一対ではなく一匹でのお値段である。
 
新婚旅行でイギリスを訪れたとき、モンゴメリは金色の斑点のあるスパニエルを一対と体の半分の毛を刈りとられた白いプードルを一対、合計二組の陶器の犬を手に入れています。 前掲著 同ページ


 おいくらぐらいしたのだろう。気になる。

 「体の半分の毛を刈りとられた白いプードル」も気になる。なんで半分(^^;)

アン・ブックス5『アンの愛情』(画 いがらしゆみこ) くもん出版 
ISBN 477430171X
posted by 如月 at 20:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 雑感

2004年12月26日

読み返す楽しみ

 子どもたちが休みの間はざわざわして集中しづらい。まして年末年始となると何かと多用なため、昼間は腰を据えて本を読むことなどできそうでできない。ゆっくり本を読めるのは夜だけなので、ついつい夜更かししてしまうのが困りものである。

 そんなときには、難しい本に挑戦するよりも、軽めのエッセイを読んだり、一度読んだ本を読み返すのがいい。昨夜はポター"THE TAILOR OF GLOUCESTER"を再読し、『英国物語』紅茶の章を読んだ。

 おもしろければおもしろいほど結末が気になってすっ飛ばして読んでしまう。荒っぽい読み方なので、細かいところにまで注意が行き届かない。だから、おもしろかった本はなるべくなら読み返すようにしている。ゆっくり落ちついて読んでみると、改めて描写の細やかさやちょっとしたニュアンスなども感じとることができる。

 映画が公開されて話題になっている『ハウルの動く城』の原作"HOWL'S MOVING CASTLE"もその一つだ。1度目はお話の展開をワクワクしながら楽しんだ。2度目はみっしりと敷かれた伏線を追い、表現の巧みさを味わいながら読んだ。この本は2度目の方が楽しかったよい例である。先日読んだピルチャー"WINTER SOLSTICE"もクリスマスごとに読みたい本だ。

 今は、秋にERCで読んだボストン夫人の"THE CHILDREN OF GREEN KNOWE"をぼつぼつ読み返している。最近、この本を読まれた方をあちこちでお見受けし、感想を拝読するたびに「ああ、そうだったのか」と感心してばかりである。他の方の感想に書かれていたことなども考え合わせながら読むと、このお話のおもしろさや細やかな美しさ、深さが改めて感じられ、読み返す楽しさをしみじみ味わっている。

 たまには読み飛ばすことも必要だろう。時を忘れておもしろいお話に熱中する楽しみもあっていい。だけど、わたしは、100冊の本を読み飛ばすよりもずっとつき合える10冊の本に出会いたい。

 ことしも心に残る本との出会いがあった。来年もまた、いい出会いがあることを願っている。
posted by 如月 at 14:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年11月18日

『ちいちゃんのかげおくり』あまんきみこ作

 先日、小3の娘の学習発表会があった。演目は、手話を添えた歌『切手のない贈り物』、朗読劇『ちいちゃんのかげおくり』、リコーダー演奏、合唱『小さな世界』。

『ちいちゃんのかげおくり』、これは3年生の国語の教科書に収録されていて、10月からずっと本読みの課題になっていた。第2次世界大戦中のこと。お父さんが出征する前の日、一家でお墓参りに行った帰り、ちいちゃん、お兄ちゃん、お父さん、お母さんの4人でかげおくりをする。それはまるで、空に映った大きな記念写真だった。やがて戦渦は激しくなり、空襲の夜、ちいちゃんはお母さん、お兄ちゃんとはぐれ、ひとりぼっちになってしまう。壊れかかった防空壕に隠れたちいちゃんは、ある晴れた日、どこからともなく聞こえてきたお父さんの声に誘われ、一人でかげおくりをする。ひとーつ、ふたーつ……。十まで数えて空を見上げたちいちゃんの目に4つのかげが映り、ちいちゃんの体がふわりと浮く。おなかが空いて軽くなったから浮いたのね、つぶやくちいちゃん。どこまでも続くお花畑の中をお父さん、お母さん、お兄ちゃんが笑いながら歩いてくる。けらけらと笑い出すちいちゃん。こうして、小さな命が消えた……。
 戦争反対とか、平和を守れとかいう言葉は一つもないのに、戦争のむごさを悲しいほど感じさせるお話である。真剣に聞くと泣いてしまいそうなので、本読みのときは極力ほかのことを考えながら、聞いている顔をしていた。

 そのお話を90人ほどの子どもたちがかわるがわる大きな声で暗唱した。セリフは一人ずつ交代し、かげおくりの場面はそれぞれの役の子どもたちが演じた。さらに、空襲の場面では飛行機の効果音つき。これはもう、たまらない。あちこちでハンカチを目に当てる姿が見られた。人目を気にしながら、わたしも鼻をかんでいた。

 子どもたちが歌う『小さな世界』を聞きながら、こんなことを考えていた。同じことを考えていた方も多かっただろう。子どもたちの小さな世界がいつまでも続きますようにと。
 
posted by 如月 at 20:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感

2004年11月04日

本棚の整理

 部屋の模様替えに伴い、本棚を移動した。こんなときでもないと本の整理ができないので(しないだけ)、積み上がっている本、埋もれている本を整理した。

 まずはPB。手にとりやすいところに置いておきたいのはやはり、モンゴメリ、オルコットにバーネット、ローラ・インガルス・ワイルダー、『のっぽのサラ』シリーズ、『クローディアの秘密』、"TOM'S MIDNIGHT GARDEN"、"NUMBER THE STARS" "WALK TWO MOONS"、ERCで読んだ"THE CHILDREN OF GREENKNOWE"。背に折れ筋のついた本が並んでいるのを見ると気持ちが安らぐ。『ナルニア』と『ポター全集』は大きな本でもあり、別格扱いとした。

 訳書で最近ふえたのが海外ミステリ。レビュー用に加え、レビューを書くときの参考にとぽつぽつ読んでいるため。ハードカバーも何冊か混じっている。これからしばらく、どんどんふえていく予定。

 勉強用の本は机のすぐ横の本棚に並べた。『英文和訳演習』中級・上級、『ビジュアル英文解釈』、『英文解釈教室』、『英文法教室』、『新・基本英文700選』(ときどき聞いてます)と、まるで伊藤和夫信者と化したかのよう。すべて身につくまでこなせば怖いものなしなのだろうけど(^^;)

 気分一新。新たな気持ちで、2004年残る2カ月、悔いの残らぬようにと思っている。
posted by 如月 at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年10月27日

ヴィクvsキンジー

 サラ・パレツキーのV・I・ウォーショースキー・シリーズ『サマータイム・ブルース』『レイクサイド・ストーリー』『センチメンタル・シカゴ』と、スー・グラフトンのキンジー・ミルホーン・シリーズ『アリバイのA』を続けて読んだ。

 どちらについても、わたしより一世代前の女性活動家というイメージがあって、気になりながらも手が出なかった。たまたま古本屋で『レイクサイド・ストーリー』を入手したのをきっかけに、まずはV・I・ウォーショースキーの方から読んでみた。

 活動家というイメージはどちらかというと、V・I・ウォーショースキーに対して強く抱いていた。バリバリとすきがないくらいかっこよくて、何か言えば「それはあなたが??だからよ!」と自己批判を求められそうな、尊敬はしているけれど、どこかうっとうしくて友達にはなれない、勝手にそんなふうに思い込んでいた。

 確かにヴィクにはそういうイメージがある。ヴィクにというか、著者であるサラ・パレツキーに。読み始めたときは、何だかやたらカクカクと肩肘張っているような気がしてならなかった。男並みに頑張って、男なんか負かすほどに強くなろうとしていて。だからといって、ちらかしやになるとこまで男のマネしなくていいじゃない、そんな気がして、何だかこちらまで肩をそびやかして歩かなければならないような感じがした。

 読み進むにつれ、そんなヴィクの心の中に、弱さや悲しさがほの見えてきた。そして、少しずつヴィクに共感できるようになってきた。敬遠していたあの先輩女性活動家にも、もしかしたら、こんな心のたゆたいがあったのかもしれない。そう思うと、もう一度、あの人たちの話を聞いてみたい気持ちになってくる。

 ヴィクの父や母の物語にも惹かれるものを感じる。ヴィク以外の人物もそれぞれ魅力的だ。しかし、何より惹かれるのは、その大がかりな設定と反骨精神である。第1作『サマータイム・ブルース』では保険業界、第2作『レイクサイド・ストーリー』では海事業界、第3作『センチメンタル・シカゴ』では宗教界で起こる事件にヴィクは体当たりしていく。恐れを知らぬ勇敢さと大胆な行動に爽快感を感じるほどである。

 V・I・ウォーショースキーを読むならこれも外せないとスー・グラフトンも読んでみた。おもしろくないことはないが、のめり込むほどのおもしろさは感じなかった。サラ・パレツキーと比べると、どうもスケールが小さくてちまちましているような気がする。ヴィクにはあこがれるが、キンジーにはどうもちくちくとイヤミを言われたり、あら探しをされそうで近づく気になれない。きちんとしたキンジーよりもちらかしやのヴィクの方が、気が合いそうだ。ヴィク・シリーズはしばらく追いかけてみようと思っているが、キンジーの方は必要に迫られたら読むかなというくらいで、追いかける気になれない。ただ、嵯峨静江さんの訳はとても知的で緻密で趣があり、好感が持てた。

 どちらもヒーローらしき存在がないのがちょっと物足りない。ロマンスではないから期待する方が筋違いだとは思うけど。とりわけ、キンジーの頑なさにはちょっとひっかかってしまう。潔癖すぎるのだろうか、キンジーは。

 ヴィク・シリーズ最新作『ブラック・リスト』では、ヴィクが9.11後のアメリカを駆けめぐるとのこと。読んでみたい。
posted by 如月 at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年10月17日

シカゴ

 今、シカゴを舞台にしたサラ・パレツキーのV・I・ウォーショースキー、ヴィク・シリーズを読んでいる。ヴィクの育ったサウスシカゴ、高級住宅地の並ぶノースショア、ミシガン湖沿いを走るレイク・ショア・ドライヴなどが耳慣れた言葉になりつつある。

 夕食時、何げなくつけていたテレビにデイヴ・スペクター氏が登場していた。デイヴはシカゴ出身。小学生のとき、日本人の男の子が転入してきたのをきっかけに日本文化に触れ、日本語習得に熱中し、1970年の万博のときに初来日、2週間の予定が1ヵ月半滞日したとのこと。芸能界きっての日本通として知られる今でも、日々の勉強を欠かすことがないとのこと。

 ちらりと写されたシカゴの光景にそこはかとない親しみを感じてしまった。

 独身時代、お世話になった神父様もシカゴの出身だった。真っ白な髪に澄んだ青い目。その目に見つめられると、心の奥底まで見透かされるような気がした。何もかも知りつつ受け入れてくださる雰囲気を持っておられた。

 そう言えば、初めて出したEメールはシカゴに向けてだった。大学の先輩に宛てたものだったので、日本語だったけど。

 いつかこの目で見ることがあるだろうか、シカゴ。
posted by 如月 at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年10月06日

今年中に読みたい本

『ダ・ヴィンチ・コード』 図書館に予約しているが、いつ順番が回ってくるのだろう?
『ダンテ・クラブ』    図書館に予約の予定
『霧けむる王国』    図書館で借りる予定

 文学刑事シリーズ  1は図書館にあるのを確認済み。2はまだ入っていなかった。1を読んでおもしろかったら購入?

 タニス・リー、ル・グウィン 禁断症状発症中。古本屋さんめぐりでもしてみようか?
                 タニス・リーの新刊発売間近! 見たら買ってしまいそう
 
『こぼれる魂』 アレックス・カーヴァ 本屋さんで見かけたら、のぞいてみよう

〈気になる作家〉
 マイケル・ヘニング

 マキリップ 
 アン・マキャフリー
 スーザン・クーパー

 ブラッドベリ
 アシモフ 

 本がろくに読めない状態が続いているため、ほとんど妄想になってしまっているようだ。
 
posted by 如月 at 19:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感

2004年10月02日

英国作家は辛口?

 土曜日の朝日小学生新聞に本のコーナーがある。ずっと読み継がれてきた本、最近出版された本など、たくさんの本が紹介されている。そこに「本っておもしろい」というコラムがあり、志茂田景樹さん、柳家花緑さんらが交代で書かれている。今日の担当は作家の高楼方子さん。

「かわいい絵に辛口の話」というタイトルで、ピーター・ラビットについて書かれている。「絵もいいけれど、中身はまた格別。細部がおもしろいのです。ちょっとした表現が、皮肉で辛口でかわいい。そのうえ、文の運びが優雅なので、開くと時間をわすれて引きこまれてしまいます。」

 今、英文リーディング倶楽部でベアトリクス・ポターの全集を読んでいる。ポターといえば、かわいい動物のほのぼのしたお話かと決め込んでいたが、それは表面的な印象に過ぎないのではないかと考え始めている。

 相手を小ばかにしたようななぞなぞをかけるリスがいたり、逆ギレするネズミの奥さんがいたり、夜逃げするイヌがいて、ぼったくりのような商売をするネコもいる。人生の悲哀を感じさせる場面もあれば、妙に身につまされる場面もある。くすりと笑うこともしばしばである。これは、わたしにとっては意外な発見だった。そして、今になってポターのおもしろさに気づかされている。

 先月読んだボストン夫人の作品についても、林望先生は「辛口で骨太」と評しておられた。英国作家の作品は児童向けではあっても侮れない。ピリッと辛みがきいたところがその持ち味と言えそうだ。そんなところが気に入っている理由なのかもしれない。
posted by 如月 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年09月26日

サガン追慕

 9月24日、作家フランソワーズ・サガン、69歳で死去との報が入る。

 ずっと記憶の底に沈んでいた名前だった。サガンを読んだのは高校生の頃。そのころの文学好きの少女にとって、サガンを読むのは通過儀礼のようなものだった。

『悲しみよこんにちは』を読んだときの衝撃はよく覚えている。繊細で多感で、そして邪悪とも言える少女の心の動きに目がくらむようだった。その後、本の名前すら覚えていないけれど、つかれたように何冊か一息に読んだ。危なげなゆらめき、そのまぶしさに魅せられた。

 サガンの小説に描かれた女性たちは、物憂げでありながら、きらきらと輝いていた。サガンの名とともに、その傍らにあった朝吹登水子さんの名も、脳裏にくっきりと刻み込まれた。

 それはまるでひとときの夢のようだった。いつしか、サガンを手にとることもなくなり、その名すら忘れていた。

『ライ麦畑でつかまえて』に関連する本を読んでいたとき、その人にとって『ライ麦??』は心に刺さったトゲだったという記述があった。その表現を借りるなら、わたしの心に刺さっていたのはサガンだった。死去の報に接して初めて気づいたことだけど。

「結局彼女は『老いた少女』のように死んだのだ」と、朝日新聞の追悼記事で関川夏央さんは書かれている。

「老いた少女」フランソワーズ、どうか安らかに──。
 
posted by 如月 at 20:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感

2004年09月14日

THE COMPLETE TALES OF BEATRIX POTTER

 THE COMPLETE TALES OF BEATRIX POTTER読書会がもうすぐ始まるので、箱入りの分厚いハードカバーの本を手近に置いている。それを見た中2の息子「ピーターって何か悪いことしてへんかった?」お百姓さんとこから何かとったやろと。

 この子が小さいとき、もう10年近く前になるかな、朝の子ども番組でピーター・ラビットのお話を毎日少しずつ放映していた。「覚えてる?」と聞いたら「やってたのは覚えてる」とのこと。

 本の表紙を見ながら「読めるようになりたいな」と言っていた。

 大丈夫、すぐ読めるようになるよ!


THE COMPLETE TALES OF BEATRIX POTTER読書会はこちらで開催されます。


詳しくはこちら
posted by 如月 at 17:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑感

2004年09月12日

ル・グウィン  覚え書き

 
ことばは沈黙に
 光は闇に
 生は死の中にこそあるものなれ
 飛翔せるタカの
 虚空にこそ輝ける如くに
    〜エアの創造〜


アーシュラ・K・ル・グウィン Ursula K. Le Guin

ゲド戦記
 『影との戦い』    A WIZARD OF EARTHSEA(1968)
 『壊れた腕輪』    THE TOMBS OF ATUAN(1971)
 『さいはての島へ』  THE FARTHEST SHORE(1972)
 『帰還』        TEHANU(1990)
 『アースシーの風』  THE OTHER WIND(2001)

 『闇の左手』

空飛び猫シリーズ アーシュラ・K・ル・グウィン&S.D.シンドラー
 『空飛び猫』
 『帰ってきた空飛び猫』
 『素晴らしいアレキサンダーと空飛び猫』
 『空を駆けるジェーン―空飛び猫物語』
posted by 如月 at 23:32| Comment(6) | TrackBack(0) | 雑感

2004年09月04日

林望先生と『グリーン・ノウの子どもたち』

"THE CHILDREN OF GREEN KNOWE" L.M.BostonをERCで読んでいる。この本の名前はずっと以前に見ていたのだけど、手にとることなく時間が過ぎていた。企画室で提案されて「そういえばどこかで見たような」と、記憶の底に沈んでしまった名前を引っ張り出してきた。

 この本の名前を初めて見たのは、2000年10月『ラジオ英会話』にあった林望先生のエッセーだった。ボストン夫人の家に下宿されていたこと、そのお屋敷を舞台にした物語があることを読みはしたが、なぜか読もうとは思わなかった。9月号に載っていた"ANAM CARA"(ケルト思想に基づく人生のヒントを示す本)はすぐ買って読んだのだけど。林望先生所蔵のPuffin Book(絶版?)の表紙絵が不気味なので、ホラーだと勘違いしたのかもしれない。

 母を亡くし、新しい母になじめない少年が曾祖母の住む古い屋敷で不思議な出来事に遭遇する。舞台は、イギリス最古のマナーハウス(旧領主の邸宅)。イギリスには幽霊の出る家がたくさんあり、むしろそれが売り物になっているらしいが、中でもこのお屋敷は「ハウス・オブ・ポルターガイスト」として有名だとのこと。ただし、この幽霊さんたちは恥ずかしがり屋なので異国の人には姿を見せないそうだ。

 読書会で紹介されたこのお屋敷のサイトを見ると、そのゆったりとしたつくりにため息が出る。そして、ここならいろいろ不思議なものがあらわれるのももっともだと思う。
 へミングフォード・グレイのマナ・ハウスの公式サイト

 静かな秋の夜、暖炉の前で読んだら最高だろうと思う、そんな作品である。
posted by 如月 at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年08月30日

オートケーキ

 今日のおやつはオートミールを使ったオートケーキ。レシピはこちらを参考にさせていただきました。

 ナルニア オートケーキ(カラス麦がメイン)を作る

 オートミールをぐつぐつ炊いたお粥(ポリッジ?)は苦手なのですが、これなら大丈夫かも(ポリッジの仇をオートケーキで打つ?)と思い、オートミールを買いに行くと、何と入手困難でした! 近くのスーパーを3、4軒回ってみましたが、置いていません。きのう、ようやく手に入れたので、早速つくってみました。小5の娘が手伝ってくれました。

 ぱさぱさしてまとめるのがちょっと面倒です。5ミリ厚さにのばした後、マグカップで型を抜いてホットプレートで焼きました。

 いい感じです。子どもたちはイチゴジャムをつけてパクパク。

 わたしはチーズを乗せてみました。ほんとはクリームチーズが合いそうなのですが、予算の関係上スライスチーズにしました。

 パッチリです! ビールを呼びますね、このお味。

 ちょっとクセのあるのが合いそう。黒ビールなんかがいいかも?

 あ、もう、ない!

 明日のおやつもオートケーキにしましょうか?
  
posted by 如月 at 17:37| Comment(5) | TrackBack(0) | 雑感

2004年07月25日

福音書、そして黙示録

 マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4使徒がそれぞれ福音書を書いたとされているが、この中で、マタイ、マルコ、ルカ3人は出来事を順序立てて書いているのに対し、「初めに言(ことば)があった。」から始まるヨハネによる福音書は哲学的で、いささかとっつきにくい印象を与えるかもしれない。

 マタイ、マルコ、ルカによる3福音書は、同じ出来事をそれぞれ違う視点で描いている――あるものを三面鏡(最近、見なくなったが)に映しているように見える。だが、ヨハネによる福音書は、イエスの魂のそばにいた人がその教えの核となるものをそのまま伝えているような、そんな趣がある。わたしは、ヨハネによる福音書を読んでいるときに、イエスが最も近くに感じられるような気がする。

 最も愛された使徒ヨハネは、新約聖書の巻末に収録されている黙示録をも記したとされている。最後の審判とキリストの再臨を描いたこの黙示録は、暗示と象徴に満ち、幻想的ですらある。そのあふれるような色彩のハーモニーは目もくらむばかりの鮮やかさで読者を圧倒する。

 あふれるような色彩のハーモニー――現代に生きるファンタジーにもその片鱗が見られる。タニス・リーのやや人工的ではあるが炸裂する色彩のハーモニー、映画化で話題になっているダイアナ・ウィン・ジョーンズ"Howl's Moving Castle"に、わたしは黙示録に通じるものを感じている。

 そして、黙示録の持つ豊かな象徴性の表れを、わたしはナルニアに感じている。

 そういう意味で、黙示録はファンタジーの源と言えるのかもしれない。

 こじつけかもしれないけど。
posted by 如月 at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年07月14日

くらやみ島

 自殺した統合失調症患者が書き残した覚え書きを読んだ。

 報われない愛、性、死、殺戮、血、権力……恐ろしい世界だった。心の奥底にだれもが秘めているであろう根元的な欲望がそこに描かれていた。

 病者はそれらをテレビに映ったものとしてではなく、現実に、今、目の前にあるものとして知覚するという。そのような状態で生きろという方が酷いことかもしれない。

『朝びらき丸 東の海へ』12章「くらやみ島」では、夢がほんとうになるという。

 「夢だ、わかるか、夢が生きてくる。ほんとうになる。それも、目をあけていて頭にえがく夢ではない。うなされる夢だ。」瀬田貞二訳 岩波少年文庫 264ページ


 わたしには、それはあの覚え書きの世界のように思われてならない。

 そこにいれば、自分も巻き込まれてしまう。

 抜け出すには――光のさす方へ、光に向かっていくしかない。

 アスランの指し示す光に向かって。
posted by 如月 at 20:38| Comment(5) | TrackBack(0) | 雑感

2004年07月09日

『銀河鉄道の夜』の思い出

 『銀河鉄道の夜』を初めて読んだ中学生のころ、近くの教会の日曜学校に通っていた。
日曜学校の生徒の多くは阪神間でも有数の名門ミッションスクールの生徒だった。キャンプなどでともに過ごしながらも、公立中学に通うわたしは何かにつけ、彼ら、彼女らとの距離を感じずにはいられなかった。

 その中のある兄弟のおうちでお餅つきをしたことがあった。部屋にあげてもらったとき、本棚に見慣れた本があるのに気づいた。『銀河鉄道の夜』だった。手ずれのしたその本はわたしの持っているのと同じものだった。版画のような地図のついた文庫本。今まで遠かった兄弟を身近に感じた一瞬だった。

 その後、何度かの引っ越しにもその本を連れて行ったが、今はもう、わたしの手元にはない。

 どこかで見つけたら、手に入れよう。そして、今度こそなくさないようにしようと思う。
posted by 如月 at 08:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年07月02日

十字軍といえば

 十字軍といえば、修道士カドフェル! 彼は十字軍の兵士だったのです。

 久しくブラザー・カドフェルにお目にかかっておりません。ああ、あと6巻、早く読んでしまいたいようなお楽しみにとっておきたいような。

 今のところ、図書館の書庫にあるミステリボックスを出してもらって読んでいます。光文社からの復刊が待たれます。光文社さん、がんばれ〜!

 待っていてくださいませ、カドフェルさま〜!
posted by 如月 at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年06月14日

L.M.モンゴメリファンへ50の質問

 拙サイトとリンクしてくださっているめずあんさんのサイトで、L.M.モンゴメリファンへ50の質問を配布されています。モンゴメリファンのみなさま、ご協力よろしくお願いしま〜す!
posted by 如月 at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年05月21日

ミステリとサスペンス

 ミステリとサスペンスって、どう違うんだろう? ミステリは謎解き? サスペンスはドキドキ?
posted by 如月 at 04:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感

2004年04月22日

朝の読書

 ふんふんのクラスでは毎朝15分間読書の時間をとっている。自分の好きな本を持っていくことになっており、ふんふんはクリスマスにもらった『小石通りのいとこたち』にした。5冊組なので1冊ずつ順番に持って行っている。ほんわりとしたお話でイラストも淡い色で優しい印象。こんな本を読んで1日を始めるっていいな。ちょっとうらやましくさえ思えてくる。
posted by 如月 at 13:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感