子どもたちが休みの間はざわざわして集中しづらい。まして年末年始となると何かと多用なため、昼間は腰を据えて本を読むことなどできそうでできない。ゆっくり本を読めるのは夜だけなので、ついつい夜更かししてしまうのが困りものである。
そんなときには、難しい本に挑戦するよりも、軽めのエッセイを読んだり、一度読んだ本を読み返すのがいい。昨夜はポター"THE TAILOR OF GLOUCESTER"を再読し、『英国物語』紅茶の章を読んだ。
おもしろければおもしろいほど結末が気になってすっ飛ばして読んでしまう。荒っぽい読み方なので、細かいところにまで注意が行き届かない。だから、おもしろかった本はなるべくなら読み返すようにしている。ゆっくり落ちついて読んでみると、改めて描写の細やかさやちょっとしたニュアンスなども感じとることができる。
映画が公開されて話題になっている『ハウルの動く城』の原作"HOWL'S MOVING CASTLE"もその一つだ。1度目はお話の展開をワクワクしながら楽しんだ。2度目はみっしりと敷かれた伏線を追い、表現の巧みさを味わいながら読んだ。この本は2度目の方が楽しかったよい例である。先日読んだピルチャー"WINTER SOLSTICE"もクリスマスごとに読みたい本だ。
今は、秋に
ERCで読んだボストン夫人の"THE CHILDREN OF GREEN KNOWE"をぼつぼつ読み返している。最近、この本を読まれた方をあちこちでお見受けし、感想を拝読するたびに「ああ、そうだったのか」と感心してばかりである。他の方の感想に書かれていたことなども考え合わせながら読むと、このお話のおもしろさや細やかな美しさ、深さが改めて感じられ、読み返す楽しさをしみじみ味わっている。
たまには読み飛ばすことも必要だろう。時を忘れておもしろいお話に熱中する楽しみもあっていい。だけど、わたしは、100冊の本を読み飛ばすよりもずっとつき合える10冊の本に出会いたい。
ことしも心に残る本との
出会いがあった。来年もまた、いい出会いがあることを願っている。