孫と同じ町で暮らせるのを喜ぶ祖父に温かく迎えられたものの、故障のため電気もつかない生活に憮然とするマット。夜が明けるとそこは広大な牧草地だった。もとは農園だったその地を疾走する犬。犬はラッシーと名づけられ、家族の一員となった。
ふとしたことから亡き母の日記を手にしたマットは、その昔少女だった母がこの農園で羊を飼うことを夢見ていたことを知る。夢見ていた牧羊犬はコリー、その名はラッシー。マットは母のかなえられなかった夢を実現しようと決心する。いったんはボルティモアに帰ろうとした父もマットの熱意に打たれ、一家はラッシーを牧羊犬として羊を飼い始める。
だが、一家は、隣の牧場主からあの手この手でのいやがらせを受ける。隣の牧場主はマットたちの牧草地に羊を放って利益を上げ、裕福な暮らしを満喫していたのだ。いやがらせはこうじ、ついにはマットの命まで危険にさらされる。それを見たラッシーは……。
継母に心を閉ざし、田舎の生活にもなじめずにふてくされていた少年マットが、ラッシーとの絆を深め、成長していく姿が描かれている。マットの表情の変化が印象的である。そして何より、ラッシーの名演にも拍手を送りたい。
いやがらせをするお隣さんに憤りを感じた。動物を愛せない人がもうけるために動物を飼うなんて許せない。
夏に買ったまま見ていなかったビデオ。学級閉鎖中の娘の退屈しのぎのはずだったが、親子ともども夢中になって見てしまった。人と犬との絆、家族の温かさに涙する作品。結末はこうだろうと見えてはいるが、ここは素直に泣ける自分でありたいと思う。