2005年02月19日

『名犬ラッシー』日本語吹替版 "Lassie"

 少年マットは父と継母のローラ、妹のジェニファーとボルティモアで暮らしていた。ローラーボードが得意で耳にピアスをしたシティ・ボーイのマットは、継母になじめずにいた。ある日、建築家の父の仕事の都合により亡くなった実母の家に引っ越すことになる。そこは人口500人に満たない田舎町。引っ越しの途中でコリー犬がなぜかなついてきたため、置いてはいけず、連れて行くことになった。

 孫と同じ町で暮らせるのを喜ぶ祖父に温かく迎えられたものの、故障のため電気もつかない生活に憮然とするマット。夜が明けるとそこは広大な牧草地だった。もとは農園だったその地を疾走する犬。犬はラッシーと名づけられ、家族の一員となった。

 ふとしたことから亡き母の日記を手にしたマットは、その昔少女だった母がこの農園で羊を飼うことを夢見ていたことを知る。夢見ていた牧羊犬はコリー、その名はラッシー。マットは母のかなえられなかった夢を実現しようと決心する。いったんはボルティモアに帰ろうとした父もマットの熱意に打たれ、一家はラッシーを牧羊犬として羊を飼い始める。

 だが、一家は、隣の牧場主からあの手この手でのいやがらせを受ける。隣の牧場主はマットたちの牧草地に羊を放って利益を上げ、裕福な暮らしを満喫していたのだ。いやがらせはこうじ、ついにはマットの命まで危険にさらされる。それを見たラッシーは……。


 継母に心を閉ざし、田舎の生活にもなじめずにふてくされていた少年マットが、ラッシーとの絆を深め、成長していく姿が描かれている。マットの表情の変化が印象的である。そして何より、ラッシーの名演にも拍手を送りたい。

 いやがらせをするお隣さんに憤りを感じた。動物を愛せない人がもうけるために動物を飼うなんて許せない。
 
 夏に買ったまま見ていなかったビデオ。学級閉鎖中の娘の退屈しのぎのはずだったが、親子ともども夢中になって見てしまった。人と犬との絆、家族の温かさに涙する作品。結末はこうだろうと見えてはいるが、ここは素直に泣ける自分でありたいと思う。


  
posted by 如月 at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・テレビ

2004年09月03日

愛人──ラ・マン

 その題名ゆえに気になりつつも手を出しかねていたが、ビデオ屋さんの棚から呼ばれているような気がしたので買って帰った。レンタル落ちのため、画像が一部乱れてはいるが、どうにか許容範囲内だった。

 1929年、フランス領インドシナ(現在のベトナム)。貧しく、いがみ合いの絶えない家庭に育った15歳の少女が裕福な華僑の青年に出会う。2人は、路地裏の連れ込み宿で逢瀬を重ねるようになる。少女は青年の愛人となった。

 愛人関係と割り切りつつも2人の心は揺れる。華僑を蔑視する少女の家族。少女の愛を求めても得られず、阿片に逃げ込む青年。親が決めた釣り合いのとれた許嫁との結婚式が迫った青年に、結婚後も会おうと告げる少女。だが、少女が母、兄とともにフランスに帰国する日が近づいていた。

 中国の伝統に従って花嫁を迎えるその日、赤いかぶり物に包まれた花嫁の頭上で青年と少女の視線が絡み合う。

 船がベトナムの岸を離れようとしたとき、少女の目に映ったのは青年が少女を迎えに来るとき乗っていた黒塗りの車だった。姿は見えないながらも、その車の奥に青年がいて自分を見つめているのを少女は感じていた。

 船が大海原を航海中の夜、ショパンのワルツを聞きながら、少女は青年を想って泣きじゃくる。

 性愛表現の激しさゆえにセンセーショナルに取り上げられがちな作品であるが、見終わった後に残ったのはむしろ胸を締めつけられるような苦しさだった。男に一線を踏み切らせ、その男との関係をみずから断ち切った少女は、男の弱さを知ってしまった18歳の少女は、この後どう生きたのだろう。

 ベトナムの風物がどこか懐かしさを感じさせる。むっとするような熱気としたたる汗の匂いまで伝わってきそうな映画だった。

 ストンとしたワンピースに男物のつばのある帽子、そして華奢なサンダルで水面を眺める少女の姿が目に焼き付いている。

 原作はマルグリット・デュラスの同名の書籍『愛人』。監督はジャン・ジャック・アノー。
posted by 如月 at 14:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・テレビ

2004年06月25日

宇宙大作戦DVD大全集

 少し前からある広告が夫の目に入らないよう祈っていました。目に入るとどうなるか、予想できるので。

 今朝、新聞を見ていた夫の目が何かに釘付けです。もしや……。いやな予感がします。

 全面カラー広告、そこにあるのは――

STAR TREK 宇宙大作戦 GALAXY BOX DVD大全集 
 完全予約限定生産 2004年12月10日(金)発売!!

 夫は『宇宙大作戦』がご贔屓なのです。

 早速始まりました。本編79話と書いてあるけど、半分ぐらいしか見てない。4話入ったビデオでも結構高かった。79話入ってこの値段(税込み92,400円!)なら値打ちある云々。

 ボーナスが! 子どもの教育費が! 嗚呼!!

 暮れからお正月にかけてDVDプレーヤーがフル稼働することになるでしょう。

 予約締切日は2004年9月5日だそうです。
posted by 如月 at 09:05| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画・テレビ

2004年05月24日

DVD「オズの魔法使」

 6月はクリフで"The Wizard of OZ"を読むことになったので、DVDをユーズドで入手した。

 カンサスの農場で"Over the Rainbow"を歌うドロシー(こんな場面は原作にはない)。竜巻に巻き込まれて気がつくとそこは不思議な国! ここで、モノクロだった画面が一転、カラーになる。

 ずうっと昔、テレビで放映されたときに見ていたのだけど、そのときはこうじゃなかったような――じゃなくて、うちのテレビが白黒だったんだ!

 テロンペロンとした植物は、なんだかスーパーの飾りつけみたいでちょっといや。銀の靴もルビーの靴になっているし。わたしの持っているPuffin Classics版の表紙には真っ赤な靴が描かれているので、なぜだ? と思っていたけど、そうか、映画に合わせていたのか。

 そのまま寝てしまい、気がつくと本編は終わっていた。これではつまらないので、メイキングを見てみる。

 これがおもしろかった! MGM全盛期の映画だったんだ。『嵐が丘』(これは見ていない)や『風とともに去りぬ』と同じころの作品。

 怖かったのはメイクの話。アルミのパウダーや銅の入った染料を使っていたらしい。これではメイクも命がけ。

 娘のライザ・ミネリが語る母の姿など、興味深いものだった。

 映画公開後、米国は戦争へと突っ走っていく。日本は、こんな映画をつくった国と戦っていたのだと、改めて考えさせられた。

 
posted by 如月 at 00:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画・テレビ

2004年03月29日

『秘密の花園』

 先日、レンタルビデオ屋さんで買ったDVD『秘密の花園』『小公女』。午後、ふんふんが遊びに行ったので、ヒマそうにしているぷんぷんと、きょうは『秘密の花園』を見る。

 家政婦頭のメドロック夫人は『ハリポタ』のあの人だった。

 生意気でかわいげのないメアリと不気味なお屋敷の雰囲気に怖じ気づいて、ぷんぷんは途中でレゴで遊び始める。もう一人出てくるぼっちゃんも実にイヤミ。

 そんな二人の子どもが、花園が蘇るにつれて、見違えるように変わっていく。あたたかな日を受けて咲き乱れる色とりどりの花々。そして、再び手にした愛。

 小品ながら美しく、見るものの心にも生きる喜びを呼び覚ましてくれるような映画だった。

 明日は『小公女』を見ようかな。
posted by 如月 at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・テレビ