2007年12月23日

『苦い祝宴』S・J・ローザン

 直良和美訳 創元推理文庫
"A BITTER FEAST" S.J.Rosan
ISBN: 4488153062

 5月半ば、幼なじみの弁護士ピーター・リーの依頼を受け、リディアは中華料理店従業員組合のデモ行進に立ち会うことになった。デモの目的地は絶大な人気を誇る飲茶レストラン、ドラゴン・ガーデン。さほどの混乱もなかったため、この件は片づいたように思われたが、10日ほど過ぎたころ、再びピーターから電話が入った。ドラゴン・ガーデンで働いていた4人の若者が失踪したという。ドラゴン・ガーデンの経営者H・B・ヤンは組合活動を敵視していたという。調査を始めたリディアは福建人とおぼしき男に襲われ、四人に関わらないよう脅される。

 リディア・チン&ビル・スミス・シリーズ第5作。労働争議から始まり、チャイナタウンに巣くう闇へとふたりは迫っていく。チャイナタウンで移民社会がどのように形成され、今、どのような状況にあるかが手に取るように描かれている。夢を抱いて、あるいは切迫した理由からアメリカを目指した中国人青年たちの姿にいろいろ考えさせられた。リディアのウェイトレス姿を見られるのはこの巻だけのお楽しみかも。
posted by 如月 at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | R | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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