THE MALTESE FALCON Dashiell Hammett
今さらと言われそうな、定評ある1冊。ハードボイルドの古典といってもいいのだろうか。
1930年代、サンフランシスコでサム・スペードは相棒マイルズ・アーチャーと探偵事務所を営んでいた。謎めいた美女ブリジットの依頼を受け、サーズビーという男を尾行したマイルズが翌朝射殺体で発見され、サーズビーもまた射殺される。マイルズとサーズビーを殺したのはだれか? そして、マルタの鷹とは?
どちらかというと、ミステリの中でもみっちり書き込まれたものが好きなので、読み始めてしばらくは正直言って違和感を感じたが、気がついたら入り込んでおり、いつの間にか読み終えていた。
マルタ騎士団の残した宝というのは昨今はやりの題材。今ならこちらをテーマにした方が話題になりそうだ。
時代的な面もあるだろうけど、女と言えばかわいこちゃん(死語?)か悪女、ちょっぴり色っぽい場面はお約束? というのには抵抗を感じるし、サム・スペードの粋がりぶりにはかっこよさだけでなく、どことなくおかしみも感じてしまうのだが、余計なものを省いた文章は清々しい。この清冽さがハードボイルドの魅力なのだろうか。
チャンドラー『長いお別れ』も本棚で待機している。しばし、ハードボイルドにひたってみるのもいいかな。
2005年05月21日
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