"EMILY'S QUEST" Lucy Maud Montgomery
Dell Laurel-leaf ISBN: 0553264931
エミリー・シリーズ第3作。
ニュームーン農場で作家修業に励むエミリー。だが、テディもイルゼも自分の夢を追ってブレア・ウォーターを去る。寂しさを隠せないエミリーの心は、自分を見守り続けてくれた年上の男性に傾いていく。希望と失望、はかない夢。今度こそ明るい光に満たされるかに思われた「寂しい家」で、エミリーが見たものは――。
寂寥感の漂う作品である。タイタニック号の事件を思わせるお話もあり、当時の人々の衝撃が伝わってくる。
だれにでも訪れる「真夜中の3時」。世界にたった一人でいるような気がするとき。自分が何者であるかもわからなくなってしまう。
この巻は読んでいるとつらくなってくる。悲しくて寂しい。ずっとなじんできた人物が嫌いになったりもする。それでも、読み終わると「読んでよかった」と思えるのが救いである。
エミリーは、これでほんとに幸せになれるのかなとも思ってしまうが、これでよかったのかなという気持ちもある。幸せになってほしいと思う。
2006年09月22日
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