2005年03月04日

"HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX" J.K.Rowling

 シリーズ物は、エイラ4が読むのは時間のムダとしか思えない代物でしたのでちょっと引いていたのですが、ハリポタはちょっと違うかな。ハリーやシリウス、ロン母の気持ちなど、けっこう掘り下げて書かれているように思います。確かに、引きつけるものがありますね。

 噂には聞いていましたが、ハリーの不機嫌なこと! ロンやハーマイオニーにあたってばかり。こちらも振り回されているような気がして、ちょっと疲れます。これでは――になれなかったのも当然じゃないの、と、意地悪を言いたくなってしまいます。ファンタジーというよりも、学園ものといった雰囲気ですね。

 シーズン最初のクィディッチの試合は、とんでもない結果になります。そして、ハグリッドは……。

 20章からは、ぐんと展開が早くなります。ふっと気がつくと、27章まで一気でした。やっと物語らしくなってきましたね! ここで気にさわったのはチョウ。一体、どうしたいんだ、この子は! 泣いてばかりで、全然魅力ない。こんなに精神力が弱くて、クィディッチのシーカーが務まるのでしょうか? ハリーはどうしてこんな子に惹かれるのでしょう? 全く納得できません。今度泣いたらひっぱたいてやりたい、なんて思ってしまっています。

 ハリーの父の意外な姿や、ハグリッドの帰校がなぜおくれたのか、などが明らかにされます。

 うーん、ハリポタが好きな人なら文句なしにオッケーでしょうけど、そうでない人にとっては評価が分かれそうですね。  魔法学校を舞台としていますが、ファンタジーというにはワクワク感がちょっと足りないような気がします。かといって、YA(ヤングアダルト)かというと、インパクトや深みの点でちょっと弱いのでは?

 800ページ近い作品をさほどだれずに引っ張っていくお手並みは、今回もお見事でした。これまでの謎の解明、そして、新たな謎……。だけど、お話としては、あまり進んでいないのでは?  あと2巻で、どのように展開させていくのかな?

 これは、作者について(または、販売戦略かも)思うところですが、発売前に「重要な人物が死ぬ」という発表をしたところが、どうもいやでした。出版社の意向かもしれませんが、あおって話題づくりをして盛り上げようというのが、いやな感じでした。きれいごとかもしれませんが、いい作品ならそんなことをしなくても売れるでしょうに、と、一言嫌みを言いたくなりました。読了したから、もう言ってもいいかな。

 これから、どんな評価が出てくるのか、じっくり見守っていきたいと思っています。


posted by 如月 at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | R | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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