Oxford Bookworms Library 5 ISBN 0-19-423067-8
教会の墓地で脱獄囚につかまり、食べ物とやすりを持ってこないと心臓と肝臓をとってやると脅された夜、孤児ピップの運命は変わった。
口うるさいが、働き者の姉、読み書きはできないが、いつもピップを温かく守ってくれる姉の夫ジョーとの暮らしは、それなりに幸せであった。
ある日、おじに連れて行かれたミス・ハビシャムの邸宅で、ピップは養女エステラに一目惚れする。エステラは、ピップの荒れた手に軽蔑の目を向ける、高慢で冷淡な美少女だった。
名を告げぬ者から莫大な遺産の相続することになり、村を離れ、ロンドンで贅沢な生活を送るピップは、エステラへの叶わぬ思いを抱き続けていた。そんなある日、ピップのもとを訪れたのは……。
欲や恨みに踊らさせる人間の姿を描きつつ、真摯に生きる人々に向けるディケンズの視線は温かい。
1800語レベルのOxford Bookworms Libraryで読んでみたが、これならぜひ原書で読みたいという気持ちをかき立てられた。
この本の表紙は、おどろおどろしい雰囲気ではあるが、ピップとエステラ、ミス・ハビシャムの表情を巧みに表現しており、忘れがたい印象を与える。
Penguin ReadersやOxford Bookworms Libraryなどで読んでみて、気に入ったら原書に挑戦するというのは、とてもいい方法だと思う。名作がぐっと身近に感じられること、間違いなしである。
2005年03月04日
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