細切れにしか時間が空きそうにないときは短編集を読む。モンゴメリの短編は人物描写が巧みで切れがよく、温かいけれども、ちょっぴりほろ苦い、そんな持ち味をじっくり味わっている。
"Old Lady Lloyd"古びた屋敷に住む偏屈なロイド老淑女。けちんぼだとみんなに思われているけれど、実は食べ物にも事欠く生活をしている。いつもシルクのドレスを着ているのは気取っているからではなく、新しい服を買うお金がないから。だけど、プライドの高い老淑女は、そんな気配をみじんも見せない。
そんな老淑女は、ある日、近くに下宿している若い音楽の教師を見てはっとする。その瞳、その髪、その微笑み……。かつて婚約しながらもささいなことで喧嘩別れ(これはモンゴメリのお話にはよくあるパターン)した、今は亡き恋人の娘だった。老淑女はその娘の喜ぶ顔が見たくてあることを考える……。
ロイド老淑女は大好きな作品である。プライドが高くて偏屈で、だけど心の中には熱いものがある。なにより美しい老女というところがいい。何度も読み返したくなるお話である。
"Each in his own Tongue" フェリックス少年とバイオリンと祖父のお話の69ページ
"Speak to the world in your own tongue through it,with truth and sincerity." どんな言葉で、何を語りかけようとしているのか? と自分に問うている。
ナンおばさんと小さなジョスリン、このお話は最初に読んだときから大好きだった。優しさにあふれたお話、やっぱり泣いてしまった。
ルシンダ・ペンハローのちょっと笑えるお話のあとは"Old Man Shaw's Girl"。
ずっと以前に読んだきりなので、読み始めると思い出すけど、すじを忘れているお話もある。中学生の時に読んでいいなと思い、いまでも感動するお話(『小さなジョスリン』)、今の方がおもしろみがわかるお話(『ルシンダ、口を開く』)いろいろあるけど、こうして長くおつき合いできる本っていい!
"Pa Sloane's Purchase" オークション・フリークのスローン父ちゃんが競売で買ってきたものは?
"Each in His Own Toungue"で苦悩していたレオナルド牧師も一役買う"The Courting of Prissy Strong"。大学生のアンもダイアナとともに登場している。
2005年03月04日
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