2004年09月04日

林望先生と『グリーン・ノウの子どもたち』

"THE CHILDREN OF GREEN KNOWE" L.M.BostonをERCで読んでいる。この本の名前はずっと以前に見ていたのだけど、手にとることなく時間が過ぎていた。企画室で提案されて「そういえばどこかで見たような」と、記憶の底に沈んでしまった名前を引っ張り出してきた。

 この本の名前を初めて見たのは、2000年10月『ラジオ英会話』にあった林望先生のエッセーだった。ボストン夫人の家に下宿されていたこと、そのお屋敷を舞台にした物語があることを読みはしたが、なぜか読もうとは思わなかった。9月号に載っていた"ANAM CARA"(ケルト思想に基づく人生のヒントを示す本)はすぐ買って読んだのだけど。林望先生所蔵のPuffin Book(絶版?)の表紙絵が不気味なので、ホラーだと勘違いしたのかもしれない。

 母を亡くし、新しい母になじめない少年が曾祖母の住む古い屋敷で不思議な出来事に遭遇する。舞台は、イギリス最古のマナーハウス(旧領主の邸宅)。イギリスには幽霊の出る家がたくさんあり、むしろそれが売り物になっているらしいが、中でもこのお屋敷は「ハウス・オブ・ポルターガイスト」として有名だとのこと。ただし、この幽霊さんたちは恥ずかしがり屋なので異国の人には姿を見せないそうだ。

 読書会で紹介されたこのお屋敷のサイトを見ると、そのゆったりとしたつくりにため息が出る。そして、ここならいろいろ不思議なものがあらわれるのももっともだと思う。
 へミングフォード・グレイのマナ・ハウスの公式サイト

 静かな秋の夜、暖炉の前で読んだら最高だろうと思う、そんな作品である。
posted by 如月 at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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