"DIAGNOSIS:IMPOSSIBLE 4" Edward D.Hoch
創元推理文庫 ISBN: 4488201067
発売日に本屋さんに走り、帰宅後一気に読みました。ノースモントの医師サム・ホーソーン・シリーズ第4集です。
時代は1935年から1937年夏まで。大恐慌の影響が消えずにいる中、ドイツではナチスドイツが台頭します。サム先生の診療所では、開業時から右腕のような存在だったエイプリルが結婚してメイン州に去り、次に来た看護婦さんはいろいろあって退場し、しばらくは看護婦さん不在でしたが、どうやらいい人が見つかったようです。看護婦さんといっても病院勤めと違い、受付や事務もこなす秘書のような存在なのですね。
12編の中では、ほかの短篇集にも収録されている「革服の男」がホラーぽくて、それでいて余韻があって印象的でした。収録されている作品には、当時のベストセラー『風とともに去りぬ』のペイパーバックがテーブルの上に置いてある場面や、『華麗なるギャツビー』にあこがれて自宅にプールをつくった男の話もあり、この時代の雰囲気が伝わってくるようです。こんなところも、このシリーズを読む楽しみのひとつといえるでしょう。
「呪われたティピーの謎」では、老いたる西部探偵ベン・スノウがふらりとあらわれ、かつてインディアン集落で起こった出来事を語ります。ボーナス作品「フロンティア・ストリート」は、このベン・スノウの名刺代わりともいえる作品です。西部劇のテーマ音楽が聞こえてきそうです。
第5集はいつ出版されるのでしょう? 東京創元社さん、なるべく早くお願いします<(_ _)>
[収録作品]
青いロードスターの謎
二つの母斑の謎
重体患者の謎
要塞と化した農家の謎
呪われたティピーの謎
青い自転車の謎
田舎協会の謎
グレンジ・ホールの謎
消えたセールスマンの謎
革服の男の謎
幻の談話室の謎
毒入りプールの謎
フロンティア・ストリート 西部探偵ベン・スノウ
2006年01月26日
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