ためらいがちに新しい恋に踏み出そうとしたとき、わたしの心に浮かんだ思い、それは……。心の奥深くで今もうずく傷、傷つきたくない、自分を守りたいという気持ちが強すぎて、自分の殻に閉じこもったり、相手を傷つけたりしてしまうこと、それでもぬくもりを求める心。
自分の中にも、そんな気持ちがある。この中にわたしがいる。
そして、この子たちにこう言ってやりたい。何もそんな「イタイ」思いを抱え込むことはないんだよ。好きなように生きていいんだよと。けれど、それは彼女たちも、頭ではよく分かっているのだろう。分かっているけど、こんなふうにしか生きられない、そんな声が聞こえてきそう。
一言だけ付け加えさせてほしい。そんな痛さを抱えながら親になるのはやめてね。いつか爆発してしまうかもしれないから。子どもを傷つけてしまうかもしれないから。どうか、どこかの時点で痛さを手放してください。
帯には「人を好きになること、誰かと暮らすことの、危うさと幸福感を、みずみずしく描き挙げる感動の小説集」とあるが、ちょっと違うような気がする。わたしがこの小説集を読んで最も強く感じたのは、底知れぬ深みにはまり込みそうな危うさであり、それは幸福感とはほど遠かった。そして、みずみずしさというより倦怠感を感じる。
暴力は不安の裏返し。愛されたい不安だろうか? それが他者に向けられるか、自分に向けられるか? どんな人の中にも、そんな不安が潜んでいるような気がする。
ずっと前向きはしんどい。ずるずる深みにはまっていくのはいやだけど、たまには、弱い自分に居場所を与えてやってもいいんじゃないか、そんな気持ちを起こさせる小説集だった。
2008年02月28日
2007年12月23日
"FLOWERS IN THE RAIN & OTHER STORIES" Rosamunde Pilcher
St.Martin's Paperbacks
ピルチャーの短篇が14篇収録されています。"THE BLUE BEDROOM & OTHER STORIES"と続けて読むと、ある程度設定が読めてしまいますが、それでも読ませてしまうのは作家の筆力ゆえなのでしょうね。
たわいないお話が多いのですが、読んでいるときの気持ちによって、ぐっと心にしみてくることがあります。今回、わたしは、'Last Morning'に泣かされました。息子の結婚式の朝、思い出の海岸を母と息子が歩く、ただそれだけのお話なのですが、しばらく涙が止まりませんでした。
ほっとしたいとき、紅茶とマフィンをおともにお楽しみください。
ピルチャーの短篇が14篇収録されています。"THE BLUE BEDROOM & OTHER STORIES"と続けて読むと、ある程度設定が読めてしまいますが、それでも読ませてしまうのは作家の筆力ゆえなのでしょうね。
たわいないお話が多いのですが、読んでいるときの気持ちによって、ぐっと心にしみてくることがあります。今回、わたしは、'Last Morning'に泣かされました。息子の結婚式の朝、思い出の海岸を母と息子が歩く、ただそれだけのお話なのですが、しばらく涙が止まりませんでした。
ほっとしたいとき、紅茶とマフィンをおともにお楽しみください。
"HARRY POTTER AND DEATHLY HALLOWS" J.K.Rowling
ハリー・ポッター最終巻。五巻のぐだぐだに嫌気がさして六巻は邦訳で済ませましたが、最後なので参加しておこうかと思って予約購入しましたが、読了までずいぶん時間がかかってしまいました。だるくて読み進められなかったのです。
正直言って、無難にまとめただけのような気がします。それなりに工夫されていますが、説明が多いですね。なじんだキャラクターの死には涙しましたが、こんなにたくさん死ななければならなかった理由は、わたしには最後まで納得できなかったというか、最後に近づくにつれ、わからなくなりました。エピローグも、青春ドラマからホームドラマに変わったような感じがしましたし、「さあ、泣きなさい」みたいなあざとさも感じました。
三巻を頂点に四巻までが華だったかなという気がします。
正直言って、無難にまとめただけのような気がします。それなりに工夫されていますが、説明が多いですね。なじんだキャラクターの死には涙しましたが、こんなにたくさん死ななければならなかった理由は、わたしには最後まで納得できなかったというか、最後に近づくにつれ、わからなくなりました。エピローグも、青春ドラマからホームドラマに変わったような感じがしましたし、「さあ、泣きなさい」みたいなあざとさも感じました。
三巻を頂点に四巻までが華だったかなという気がします。
『タペストリー・ホワイト』大崎善生 文芸春秋
大崎さんの作品は『将棋の子』しか読んでいませんが、筆力のある作家さんだという印象がありました。純粋で不器用な生き方しかできない人間に向ける優しいまなざしと熱い共感が心に残っています。そんな大崎さんの作品だから期待して読んだのですが、正直言って、がっかりしています。
切なさは伝わってきますし、そういう生き方があったというのもわかるような気がします。だけど、どこか表面的で感情に流されているだけのように思われてなりません。最後の場面も、それが救いだったのかどうか……。わたしには救いだとは思えないのです。それが救いであるはずはない。
女性が美化されすぎているようにも感じます。姉妹って、もっとどろどろした部分があるんじゃないかと思うのです。洋子の姉に対する気持ちは、男性が愛する女性をマドンナのように思う気持ちに近いような気がします。
だけど、それでもやはり、この人の作風は好きです。機会があれば、他の作品も読んでみたいと思っています。
切なさは伝わってきますし、そういう生き方があったというのもわかるような気がします。だけど、どこか表面的で感情に流されているだけのように思われてなりません。最後の場面も、それが救いだったのかどうか……。わたしには救いだとは思えないのです。それが救いであるはずはない。
女性が美化されすぎているようにも感じます。姉妹って、もっとどろどろした部分があるんじゃないかと思うのです。洋子の姉に対する気持ちは、男性が愛する女性をマドンナのように思う気持ちに近いような気がします。
だけど、それでもやはり、この人の作風は好きです。機会があれば、他の作品も読んでみたいと思っています。
『再起』ディック・フランシス
ある方から貸していただいて、一気に読みました。ハラハラドキドキ、ジーン、そしてスカっとした読後感。
不撓不屈の男に久しぶりに出会ったような気がします。恋人への思いが泣かせるし、元妻の父との絆も感動的ですが、別れた妻との関係がじくじくしていないところがいいですね。べたっとしたところがないっていい。
生きていく上で支えになってくれそうな物語です。これが現在86歳になる作家の作品だとは思えないほど、力に溢れています。すばらしい作品に出会えた幸せをかみしめています。
実は、フランシスを読むのは初めてです。『大穴』『利腕』『敵手』、全部呼んでみたいと思っています。
不撓不屈の男に久しぶりに出会ったような気がします。恋人への思いが泣かせるし、元妻の父との絆も感動的ですが、別れた妻との関係がじくじくしていないところがいいですね。べたっとしたところがないっていい。
生きていく上で支えになってくれそうな物語です。これが現在86歳になる作家の作品だとは思えないほど、力に溢れています。すばらしい作品に出会えた幸せをかみしめています。
実は、フランシスを読むのは初めてです。『大穴』『利腕』『敵手』、全部呼んでみたいと思っています。
"CHASING THE DIME" Micheal Connelly
Little,Brown and Company 371p
ナノテク・ベンチャー企業の経営者ヘンリー・ピアスは、恋人と別れてマンションに転居したとたん、相次ぐ間違い電話に悩まされる。すべて男性の声でリリーを名指ししてくるのだ。蠱惑的なエスコート嬢であるリリーのウェブサイトに自分と同じ電話番号が掲載されているのを見つけたヘンリーは、リリーの所在が不明になっているのを知る。有力投資家へのプレゼンテーションを間近に控えて多忙を極めているにもかかわらず、好奇心にかられ、リリーの行方をつきとめようとしたヘンリーだが、次第に抜き差しならない羽目に陥っていく。プレゼンテーションの成否は? そして、リリーの行方は?
ヘンリーが経営者としては軽率に見えて、なかなか入り込めなかったが、どうやら好奇心にかられただけではなさそうだとほのめかされるあたりから、物語にぐっと引き込まれ、終幕まで一気に読んだ。物足りなさは残るものの、サスペンスとして、企業小説として、また心の物語としても楽しめる作品である。
邦題『チェイシング・リリー』古沢 嘉通、三角 和代訳、早川書房。
ナノテク・ベンチャー企業の経営者ヘンリー・ピアスは、恋人と別れてマンションに転居したとたん、相次ぐ間違い電話に悩まされる。すべて男性の声でリリーを名指ししてくるのだ。蠱惑的なエスコート嬢であるリリーのウェブサイトに自分と同じ電話番号が掲載されているのを見つけたヘンリーは、リリーの所在が不明になっているのを知る。有力投資家へのプレゼンテーションを間近に控えて多忙を極めているにもかかわらず、好奇心にかられ、リリーの行方をつきとめようとしたヘンリーだが、次第に抜き差しならない羽目に陥っていく。プレゼンテーションの成否は? そして、リリーの行方は?
ヘンリーが経営者としては軽率に見えて、なかなか入り込めなかったが、どうやら好奇心にかられただけではなさそうだとほのめかされるあたりから、物語にぐっと引き込まれ、終幕まで一気に読んだ。物足りなさは残るものの、サスペンスとして、企業小説として、また心の物語としても楽しめる作品である。
邦題『チェイシング・リリー』古沢 嘉通、三角 和代訳、早川書房。
"MURDER ON MULBERRY BEND" Victoria Thompson
Berkley Prime Crime 343p
ガス灯またたく街路に馬車が行き交う20世紀初頭のニューヨーク。3年前、医師だった夫トムを殺人事件で亡くしたサラ・ブラントは、裕福な実家に戻らず、助産師として働いて、ひとりでつつましく暮らしていた。サラは、亡き夫の事件の捜査を通じて、フランク・モリーという警官と知り合った。警官フランクは、妻を亡くした後、障害のある幼い息子ブライアン、未亡人である自分の母とともに暮らしていた。
ある夜、サラは、良家出身のリチャード・デニスとオペラを見に行く。妻ヘイゼルを熱病のため亡くしたリチャードは、自分が無関心だったために妻を死なせてしまったのではないかという自責の念に駆られていた。ヘイゼルは生前、マルベリー通りにある貧しい少女たちのためのシェルターでボランティア活動に打ち込んでいた。リチャードはサラに、亡き妻を少しでも理解するため、シェルターへの同行を依頼する。
日曜日の午後、サラはリチャードとともにシェルターを訪問する。そこで、伝道師だった亡夫の意志を継いでシェルターの運営を続けているミセス・ウェルズの献身的な生き方に感銘を受け、ボランティア活動をしようと決心する。
翌週の日曜、フランクは、女性の遺体が見つかったという呼び出しを受けて市役所の向かいにある公園に赴く。現場に着いたフランクは愕然とする。遺体のそばに残された、古ぼけたみっともない帽子に見覚えがあった。サラの帽子だ!
20世紀初頭の若い国、アメリカを舞台に、さまざまな歴史を背負った人々の姿が生き生きと描き出されている。なかでも、貧民層の少女たちの姿と移民同士の確執がずしりと残った。巻末の解説によると、著者はイタリア系移民の系譜につながるとのこと、その経歴が十分に生かされた作品である。セツルメント活動に関連して、シカゴのハルハウスの名が出てきたことも、個人的にはとても嬉しかった。
富裕層出身の女性としがない警官という組み合わせは、アン・ペリーを思い起こさせる。主要な登場人物のほとんどが配偶者を亡くしている。亡くした経緯は事件あり、病死ありとさまざまであり、読み応えのあるサイドストーリーがいくつも展開されており、それもまた、物語としてのおもしろさに奥行きを加えている。
著者がかつてはヒストリカル・ロマンス作家だったためか、テーマは重いものの、人間関係がうまく描かれており、会話にも味があって、読みやすい作品に仕上がっている。ミステリとしても骨格がしっかりしており、最後まで楽しめた。注目したい作家である。
本作は、ガス灯ミステリ・シリーズ第5作。本国では毎年新作が出ている人気シリーズであり、第2作 "MURDER ON ST. MARK'S PLACE" は2001年MWA賞ペーパーバック賞候補に挙げられた。2007年6月には第9作 "MURDER IN CHINATOWN" の刊行が予定されている。シリーズを通して読んでみたい。
著者のサイト http://www.victoriathompson.com/
ガス灯またたく街路に馬車が行き交う20世紀初頭のニューヨーク。3年前、医師だった夫トムを殺人事件で亡くしたサラ・ブラントは、裕福な実家に戻らず、助産師として働いて、ひとりでつつましく暮らしていた。サラは、亡き夫の事件の捜査を通じて、フランク・モリーという警官と知り合った。警官フランクは、妻を亡くした後、障害のある幼い息子ブライアン、未亡人である自分の母とともに暮らしていた。
ある夜、サラは、良家出身のリチャード・デニスとオペラを見に行く。妻ヘイゼルを熱病のため亡くしたリチャードは、自分が無関心だったために妻を死なせてしまったのではないかという自責の念に駆られていた。ヘイゼルは生前、マルベリー通りにある貧しい少女たちのためのシェルターでボランティア活動に打ち込んでいた。リチャードはサラに、亡き妻を少しでも理解するため、シェルターへの同行を依頼する。
日曜日の午後、サラはリチャードとともにシェルターを訪問する。そこで、伝道師だった亡夫の意志を継いでシェルターの運営を続けているミセス・ウェルズの献身的な生き方に感銘を受け、ボランティア活動をしようと決心する。
翌週の日曜、フランクは、女性の遺体が見つかったという呼び出しを受けて市役所の向かいにある公園に赴く。現場に着いたフランクは愕然とする。遺体のそばに残された、古ぼけたみっともない帽子に見覚えがあった。サラの帽子だ!
20世紀初頭の若い国、アメリカを舞台に、さまざまな歴史を背負った人々の姿が生き生きと描き出されている。なかでも、貧民層の少女たちの姿と移民同士の確執がずしりと残った。巻末の解説によると、著者はイタリア系移民の系譜につながるとのこと、その経歴が十分に生かされた作品である。セツルメント活動に関連して、シカゴのハルハウスの名が出てきたことも、個人的にはとても嬉しかった。
富裕層出身の女性としがない警官という組み合わせは、アン・ペリーを思い起こさせる。主要な登場人物のほとんどが配偶者を亡くしている。亡くした経緯は事件あり、病死ありとさまざまであり、読み応えのあるサイドストーリーがいくつも展開されており、それもまた、物語としてのおもしろさに奥行きを加えている。
著者がかつてはヒストリカル・ロマンス作家だったためか、テーマは重いものの、人間関係がうまく描かれており、会話にも味があって、読みやすい作品に仕上がっている。ミステリとしても骨格がしっかりしており、最後まで楽しめた。注目したい作家である。
本作は、ガス灯ミステリ・シリーズ第5作。本国では毎年新作が出ている人気シリーズであり、第2作 "MURDER ON ST. MARK'S PLACE" は2001年MWA賞ペーパーバック賞候補に挙げられた。2007年6月には第9作 "MURDER IN CHINATOWN" の刊行が予定されている。シリーズを通して読んでみたい。
著者のサイト http://www.victoriathompson.com/
"GOOSE IN THE POND" Earlene Fowler
Berkley Prime Crime Books 305ぺージ
ストーリー・テリング・フェスティバルを間近に控えたある朝、ゲイブと公園をジョギングしていたベニは、池にマザーグースの衣装をつけた女性の死体が浮かんでいるのを発見する。女性は図書館で物語の読み聞かせをしているノーラだった。フェスティバルの準備に追われながらも、ベニはノーラの死の真相を探ろうとする。
ベニ・ハーパー・シリーズ第4作。突然訪ねてきたゲイブの息子サムや第1作にも登場したはとこのリタに振り回されながらも、個性の強いストーリー・テラーたちをまとめ、大事な人を亡くしたゲイブを支えるベニに、心からエールを送りたくなった。ノーラの弟の名がニックというあたりがご愛敬。1998年アガサ賞最優秀長編賞ノミネート作。
ストーリー・テリング・フェスティバルを間近に控えたある朝、ゲイブと公園をジョギングしていたベニは、池にマザーグースの衣装をつけた女性の死体が浮かんでいるのを発見する。女性は図書館で物語の読み聞かせをしているノーラだった。フェスティバルの準備に追われながらも、ベニはノーラの死の真相を探ろうとする。
ベニ・ハーパー・シリーズ第4作。突然訪ねてきたゲイブの息子サムや第1作にも登場したはとこのリタに振り回されながらも、個性の強いストーリー・テラーたちをまとめ、大事な人を亡くしたゲイブを支えるベニに、心からエールを送りたくなった。ノーラの弟の名がニックというあたりがご愛敬。1998年アガサ賞最優秀長編賞ノミネート作。
"NOTHING TO FEAR BUT FERRETS" Linda O. Johnston
Berkley Prime Crime Mystery 265ページ
資格停止中の弁護士でペットシッターでもあるケンドラは、膨大なローンを返済するため、ハリウッド・ヒルズにある豪壮な自宅を賃貸に出していた。借家人、シャーロットは、実録番組の花形でパーティが大好き。
シャーロットが暮らす家(所有者はケンドラ)で、番組で共演していたチャド・チャッツワースの死体が見つかった。死体の周りにはフェレットが5匹、甲高い声を上げていた。カリフォルニア州ではフェレットの飼育は禁止されているが、シャーロットの同居人ユルがひそかに飼っていたのだ。シャーロットは、少し前にあったパーティでチャドと言い争っているのが目撃されたため、容疑は彼女にかけられた。シャーロットとフェレットの容疑を晴らすため、ケンドラが真相追求に走る!
ペット探偵シリーズ第2作。今回も意外な動物が活躍する。いざこざの解決に、ペットがからんでくるのがおもしろい。私立探偵ジェフや宿敵のはずのノラレス刑事、ゴシップ好きなご近所さんとの絡みが楽しめる。肩の凝らない楽しいコージー・ミステリである。
邦訳『いたずらフェレットは容疑者』 ヴィレッジ・ブックス 片山奈緒美訳
資格停止中の弁護士でペットシッターでもあるケンドラは、膨大なローンを返済するため、ハリウッド・ヒルズにある豪壮な自宅を賃貸に出していた。借家人、シャーロットは、実録番組の花形でパーティが大好き。
シャーロットが暮らす家(所有者はケンドラ)で、番組で共演していたチャド・チャッツワースの死体が見つかった。死体の周りにはフェレットが5匹、甲高い声を上げていた。カリフォルニア州ではフェレットの飼育は禁止されているが、シャーロットの同居人ユルがひそかに飼っていたのだ。シャーロットは、少し前にあったパーティでチャドと言い争っているのが目撃されたため、容疑は彼女にかけられた。シャーロットとフェレットの容疑を晴らすため、ケンドラが真相追求に走る!
ペット探偵シリーズ第2作。今回も意外な動物が活躍する。いざこざの解決に、ペットがからんでくるのがおもしろい。私立探偵ジェフや宿敵のはずのノラレス刑事、ゴシップ好きなご近所さんとの絡みが楽しめる。肩の凝らない楽しいコージー・ミステリである。
邦訳『いたずらフェレットは容疑者』 ヴィレッジ・ブックス 片山奈緒美訳
『イラクサ』アリス・マンロー
小竹由美子訳 新潮クレスト・ブックス
"HATESHIP,FRIENDSHIP,COURTSHIP,LOVERSHIP,MARRIAGE" Alice Munro
ISBN: 4105900536
最初に収録されている「恋占い」のざらっとした読後感が気に入らず、途中放棄しようかと思ったが、あちらこちらで高い評価を受けている作品なので、とりあえず続けて読んでみた。読んでよかったとは思う。ただ、正直言ってあまり好きな作風ではない。わたしは人間が甘いせいか、読後のほろ苦さやざらつきが苦手なせいである。短編ならばジュンパ・ラヒリやアリステア・マクラウドの方が好みかもしれない。
"HATESHIP,FRIENDSHIP,COURTSHIP,LOVERSHIP,MARRIAGE" Alice Munro
ISBN: 4105900536
最初に収録されている「恋占い」のざらっとした読後感が気に入らず、途中放棄しようかと思ったが、あちらこちらで高い評価を受けている作品なので、とりあえず続けて読んでみた。読んでよかったとは思う。ただ、正直言ってあまり好きな作風ではない。わたしは人間が甘いせいか、読後のほろ苦さやざらつきが苦手なせいである。短編ならばジュンパ・ラヒリやアリステア・マクラウドの方が好みかもしれない。
